大会第2日からメダルラッシュのニッポン。7日、日本全国は早朝から歓喜に包まれた。初の金メダルは競泳の萩野公介(21)で、ライバル瀬戸大也(22)は銅メダル。重量挙げ48キロ級で銅メダルを獲得した三宅宏実(30)に、大きな拍手を送ったのは、日本重量挙げ協会会長の小池百合子東京都知事(64)。「満身創痍(そうい)だったりしたが、成果が出てうれしい」。労をねぎらい、日本選手団のさらなるメダルラッシュに期待を示した。

 小池氏は、競技を生中継で観戦できる「東京2020ライブサイト」の視察などで、東京・上野公園を訪問。三宅のメダル獲得に関し「三宅宏実選手が、銅メダルを獲得した。2大会続けてで、素晴らしい成績だった」と喜んだ。

 「柔道に始まり、(三宅の後が)水泳へと続いた。ますます日本選手団全体に、尻上がりの流れができていくように期待している。12時間の時差はあるが、私もしっかり応援したい」と、後押しを明言。これに先立つ取材でも「とてもハッピー。やった」と自分のことのように喜び、「満身創痍だったりしたが、成果が出てうれしい。(三宅義行)監督と話し、喜びを伝えた」と、三宅サイドをねぎらったことも明かした。

 小池氏は、13年6月に協会会長に就任。都知事同様、こちらも女性初だ。昨年再選され、リオに向けた選手の戦いを見守り、6月の選手壮行会では「1位を目指しましょう」と、はっぱをかけた。都知事選では、主要候補の中で唯一、スポーツの現場にかかわっている実績も訴えた。

 本来なら協会会長としてリオの開会式に出席し、三宅ら重量挙げの選手の試合を観戦する予定だった。飛行機もホテルも手配していた。しかし、都知事選出馬による選挙戦、都知事就任が重なり、断念。三宅の勇姿は、テレビで見届けた。

 小池氏は「屋外での応援は、日本選手団にも届くはず」と、ライブサイトでの応援もPR。21日の閉会式で、五輪旗を受け取る「フラッグハンドオーバー」セレモニーに向け、「腕を鍛えておきます」と意欲もみせた。【中山知子】