日本が合計274・094点で3大会ぶりの金メダルを獲得した。

 前半3種目を合計134・731点の2位で終えた日本は、後半の平行棒、鉄棒を終えてトップに立った。最終演技の床運動を白井健三(19=日体大)の高得点などで種目合計47・199と大きく伸ばし、2位ロシアなどの演技終了を待った。

 ロシアは床運動でラインオーバーなどのミスを連発。他チームも得点は伸ばせず、日本の優勝が決まった。

 2位は271・453点でロシア、3位は271・122点で中国だった。

 8チームで争う決勝は、メンバー5人のうち各種目3人が演技。全員の合計得点で争う。日本は予選で内村の鉄棒落下などミスがあり4位で決勝に進出していた。<1:あん馬=内村、山室、加藤>

 日本最初の演技となった内村は、安定した演技でノーミスの15・100と好スタートを切った。しかし次の山室が終盤で落下があり、13・900と伸びず。最後の加藤は大きなミスなく14・933だった。合計43・933で6位。<2:つり輪=田中、内村、山室>

 まず田中が最後の着地まで決めて14・933。2番手内村もしっかりまとめて14・800。ラスト山室は思ったほど点が伸びず14・866。この種目は44・599。合計88・532で5位。<3:跳馬=加藤、内村、白井>

 加藤はロペスで着地は1歩うしろに出たが15・000。内村はリ・シャオペンを決めて15・566。初めての演技となった白井はシライ/キムヒフンを着地ピタリと決めて15・633の高得点。この種目46・199。合計134・731で2位に浮上した。<4:平行棒=田中、加藤、内村>

 田中が完璧な演技で15・900。流れを受けた加藤も着地まで決めて15・500。最後の内村は細かなミスがあったものの15・366と15点台をそろえた。この種目46・766。合計181・497で2位。1位ロシアとは1・3差。<5:鉄棒=加藤、内村、田中>

 加藤がカッシーナ、トカチェフと離れ技を決め15・066。注目の内村も屈伸コバチ、カッシーナなどミスなく決めて15・166。スペシャリストの田中もほぼ完璧な演技で15・166。この種目45・398。合計226・895でロシアを抜きついにトップに立った。<6:床運動=白井、加藤、内村>

 白井が自らの名前が付く技を大きな乱れなく次々と決め、16・133の高得点。加藤も自らの力を出し切り15・466。ラストの内村がほとんどミスなく終え、15・600。この種目47・199。合計274・094とした。