【アラカジュ(ブラジル)24日=木下淳】直前合宿中のリオデジャネイロ五輪日本代表が23日、オーバーエージ(OA)枠の3選手を交えた戦術的練習を初めて行った。FW興梠、DF藤春、塩谷の参加後4回あった練習は回復メニューや筋力トレーニングが中心だったが、午後からシュート練習、ミニゲームを実施。8月4日の1次リーグ初戦ナイジェリア戦に向けて融合を進めていく。

 FW久保が不在のため4-4-1の変則陣形で実施された、組み立てからのシュート練習では、DF室屋の右クロスを興梠が高い打点から頭で決めた。藤春は左サイドを駆け上がってセンタリング。塩谷も最後方から長短パスを供給した。

 藤春は「テグさんのサッカーを初めて肌で感じた。自分の持ち味を発揮できそうな攻撃」と納得。塩谷も「まだ強度は高くない」としながら「どんなタイプで、どういうプレーをするのか確認した」と融合に努めた。23歳以下組の主将MF遠藤も好感触を強調し「ただ走るだけじゃなくボールを使うことでコミュニケーションが深まる。まずは練習試合で課題を見つけたい」。27日のブラジル3部CSセルジッペ戦で形になるよう、連係を高めていく。