不安な心に伯父の「金」言が染みた。リオデジャネイロ五輪重量挙げ女子48キロ級代表の三宅宏実(30=いちご)が14日、都内で行われた母校法大の壮行会に出席した。同校重量挙げ部最高顧問として激励に訪れたのは64年東京、68年メキシコ金メダリストの伯父、三宅義信氏(76)。三宅ら6選手に対し「焦っちゃダメだ」など五輪直前の心構えを熱く語った。

 その「焦っちゃダメ」の言葉が三宅の心に「突き刺さった」。4大会連続出場となるリオで前回の銀メダル以上の期待を受ける一方、腰、膝の痛みを抱え、調整は遅れている状況だ。「絶対に間に合わせたい」とオーバーワークになりがちな今、伯父のメッセージに「その通りだ」とうなずいた。本番の8月6日まであと約3週間。「日に日に良くなっている。1日1日を大切にしたい」と、焦らず心と体を整えていく。