リーチ抜群、武大逃げ決める/ジャパンC
<ジャパンC:追い切り>
武豊が大逃げを決める。ジャパンCで天才が手綱を取るリーチザクラウン(牡3、栗東・橋口)が、25日の最終追い切りで絶好の動きを披露した。道中はリラックスした走りで、直線も馬なりのまま。ポリトラックのラスト1ハロンは11秒2の伸び。JC3勝目を狙う武が、世界の強豪相手に腕を見せつける。
リーチザクラウンでジャパンC3勝目を狙う武豊騎手(40)が、感嘆の声を上げた。「抜群によかった」。この日、力んで走る姿は影を潜めた。前日の雨の影響もあり坂路の馬場状態が思わしくないと判断。先週に続き、ポリトラックでの最終追い。
レッドサーパス(3歳500万)の4馬身後ろでスタートを切った。ゆったりと走り、武が手綱を引っ張ることはない。終始リラックスした様子だ。あん上に手綱を預けたまま直線を迎えると、自らハミを取って加速。並ぶ間もなくあっさり2馬身半先着した。時計の出やすいコースとはいえ6ハロン78秒2、しまい11秒2は圧巻だ。「最後は少し伸ばしたが、いっぱいにはやってない。落ち着いていたし、折り合いがついたのがよかった」と武。1日1日で違った表情を見せる同馬だが、この日のトレーニングは完ぺきだった。
菊花賞はいいペースで行って5着に粘った。「よく頑張ったとも思うし、もう少しやれたとも思う」と振り返る。前回は多少、誤算もあった。リーチより前に2頭が馬場へ先出しをした。その後に続いたために、いれ込んでしまった経緯もある。「今回はそのあたりも気を付けたい。距離が短くなるのはいいし、うまく前半を乗り切れたらチャンスはあると思う」と、武は細心の注意で臨む構えだ。
管理する橋口師も腹をくくっている。「今回もおそらく逃げてしまうでしょうね。でも、リラックスして自分のペースで行った時は強いから。うちの馬についてきたらその馬がつぶれてしまうんじゃないかな」。ダービー2着の舞台。東京2400メートルで再び脚光を浴びる時がきた。【和田美保】
[2009年11月26日9時3分 紙面から]
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