<リオデジャネイロ五輪最終予選兼U-23アジア選手権:日本1-0北朝鮮>◇1次リーグB組◇13日◇ドーハ

 世界をかけた短期決戦には、想像をはるかに超えるプレッシャーがある。両国とも本来の実力とはほど遠い内容で、それがもろに出た試合だった。日本は動きが硬く、競り合いの場面では甘さがあったし、球際の争いも厳しかった。

 こういう時に最も大事なのが声掛けで、試合中に遠藤主将が少し声を出しただけで、全然足りないと感じた。主軸の鈴木、久保、南野、大島らからはほとんど声が出ない。むしろ引っ張られる立場の室屋や中島が声を出していた。チームに一体感をもたらすには、普段から慕われている主軸選手がもっと積極的にチームをリードしていかないといけない。

 さらに気になったのは久保の球際のプレー。海外組としてシャープな動きをしたかったのかもしれないが、もっとがむしゃらにやって仲間を鼓舞すべきだった。GKからのロングボールに対し、相手DFとほとんど競る場面がなかった。競り負けてもいい。相手を邪魔するくらいの感覚でもいいからハイボールに反応すべき。エースFWのそういう動きでイレブンの士気は上がる。

 光明はセンターバック2人が相手のロングボールをほとんどはね返したこと。A代表でも課題の高さの面で結果を出したことは大きいし、近い将来のA代表にもつながるはず。

 短期決戦の初戦を勝ち、硬さが取れれば、2戦目以降はもっと動きはよくなるはずだ。(日刊スポーツ評論家)