3年ぶり8回目出場の山形中央は、県内に漂う“お祝いムード”の中で練習を重ねている。J2山形が先月末、今季2位でJ1初昇格を決め、県民は悲願達成の喜びに浸った。山形中央も県勢初の8強入りで、地元プロチームの歴史的快挙に続きたいところだ。

 今春の総体県大会は、鶴岡工に0-1で初戦敗退。強豪校のプライドを傷つけられ、選手たちは攻守で積極的なプレーを磨き直した。今季のプリンスリーグ東北では、県内のライバル羽黒の8位を上回る5位(4勝1敗6分け)。今秋の選手権県大会は羽黒の3連覇を阻止し、県内トップの実力を証明した。木村雅善監督(40)は「全国大会でも、戦い方は今までと変わらない。いい守備をしながら、攻撃のチャンスを狙いたい」と話した。

 初戦の2回戦(来年1月2日)は、91年度優勝の古豪・四日市中央工(三重)が相手。いきなり難敵への挑戦を強いられるが、突破すれば02年度以来、チーム6年ぶりの3回戦進出となる。「名前負けしないようにしたい。プリンスリーグや遠征で強豪と対戦しているので、普通に戦ってくれると思う」と木村監督。23日から茨城・鹿嶋や静岡・御殿場で合宿し、最終調整する。【柴田寛人】