<高校サッカー:藤枝東4-0境>◇2日◇2回戦◇等々力

 2年連続23度目出場の藤枝東(静岡)が境(鳥取)に大勝し、好発進した。開始3分のMF蓮池柊兵(2年)の先制点を皮切りに、村松一樹と新井成明(ともに3年)の2トップが、互いに1得点1アシストと全得点に絡む活躍。守っても来季J1大分に入るFW住田を封じた。藤枝東は歴代単独3位となる大会通算53勝目。3日の3回戦(神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場、午後2時10分)で、全国総体4強の大津(熊本)と8強入りを懸けて対戦する。

 強かった。強さを見せつけた。大量4得点。歴代単独3位となる藤枝東の大会通算53勝目は、圧勝劇だった。高校サッカーで、全国初勝利を挙げた大石和孝監督(51)も「4-0は予想しなかった。普段通りのサッカーで、1点でも多ければいいと思っていたのに」。県大会決勝トーナメント3試合でわずか4得点だったチームの変ぼうぶりに、監督自身も驚いた。

 狙い通りの連動で、初戦の緊張も不安も一蹴した。開始3分。村松は、右にいた蓮池に合図しながら右サイドで受けて、縦突破。クロスに中で反応したのが、その蓮池だった。「蓮が空けたスペースを自分が生かして、蓮には中にいろと言っていた」と村松。蓮池も「左アウトにうまく当たった」と大会前に右より0・5センチ小さくした左足のスパイクで、自身公式戦初ゴールを決めた。今季チーム最速弾が流れを引き寄せた。

 その後も、前半18分に左CKを188センチの新井が、DF2人に囲まれながら頭2つ出てたたきつけた。後半9分には村松が右足で、同16分にも新井のパスからMF小林勇輝主将(3年)がミドル弾を決めた。大みそかの午後11時50分から、部屋で一緒に年越しを祝った仲良し2トップが、全得点に絡む活躍でけん引。J2岐阜に行くGK重成から得点を量産し、小林は「いろんな人が取れば盛り上がる」と全員勝利を喜んだ。

 大会前は嫌な流れだった。県大会後の練習試合は2勝2分け4敗。最後の作陽(岡山)戦は0-4と大敗した。この負けが「全力で戦わないと勝てない」(大石監督)という危機感と緊張感を生んだ。プレスをかけ続けたMF藤田息吹(3年)も「本番に強いのかな」と集中力を持続させた。

 帰ってきた全国でまず1勝。次は全国総体4強の大津だが、村松は「後ろが守ってくれる。あとは自分たちが決めるだけ」。勢いを止めるつもりはない。【今村健人】