<高校サッカー:大分3-2市西宮>◇準々決勝◇5日◇埼玉

 市西宮(兵庫)は、2点のリードを守ることができなかった。前半9分、FW指田真宏(3年)が先制点を奪うと、同13分にはMF後藤寛太(3年)が追加点。だがその後、セットプレーから2点を奪われて同点に追いつかれると、試合終了間際の後半39分に大分に勝ち越し点を許し、まさかの逆転負けを喫した。

 大路照彦監督(49)は「早くに点を取って、ベンチも選手も経験のなさが出た。パワーサッカーに屈した形になり、選手たちにかわいそうなことをした」と涙。MF後藤も「2点取って勝ったと思ってしまった。一度気が緩むと、もう戻らないんですね」と、しみじみと語った。