日本サッカー協会(JFA)が14日、東京・文京区のJFAハウスで理事会を開き、日本代表の活動拠点「JFAナショナルフットボールセンター(仮称)」の建設候補地を、千葉市美浜区の千葉県立幕張海浜公園に絞ったことが報告された。協議事項として承認されたことで今後、設置計画が本格化。約26ヘクタール(約26万平方メートル、東京ドーム約5・6個分)の広大な敷地に18年中の完成を目指す。

 プロ野球ロッテの林信平球団本部長は、QVCマリンに隣接する幕張海浜公園にサッカー日本代表の基地ができることを歓迎した。「悪いイメージは全くない。実現すれば素晴らしいこと。幕張エリアの活性化にもつながると思う」と話した。幕張の立地条件の良さについて「ここなら空港へも便がいいし、国立、横浜、さいたまへのアクセスもいい。東京駅も近い」と勧めた。自身はサッカーをプレーするだけあって「野球もサッカーも好きな人が増えてくれれば」と期待を込めた。ロッテは昨年のW杯の際、日本戦と重ならないようペナントレース公式戦の試合開始時間を遅らせるなど、日本代表への理解が深い。

 千葉県の森田健作知事は、この日の記者会見で施設建設の要望を受けたことを明かし「日本代表の躍動感あふれるプレーに接することで、子どもたちが夢を育むことができる」と話した。

 千葉市の熊谷俊人市長は、日本代表の専用トレーニング施設を同市の幕張海浜公園内に建設することについて「歓迎する。実現に向けてJFAや千葉県と情報交換していきたい」とのコメントを出した。