リオデジャネイロ五輪に出場するU-23(23歳以下)日本代表の1次リーグ敗退が決まった。

 2敗で迎えた第3戦でU-23ギニアを2-1で下して大会初勝利を挙げたが、直後の試合でU-22イングランドがU-21パラグアイを4-0で一蹴。パラグアイが勝てば3位決定戦(A組とB組の2位が対戦)に進む可能性を残していたが、消滅した。

 ◆手倉森誠監督 「前半にもう少し決められれば楽になれた。失点はアフリカ勢の身体能力のせいで事故が起きた。ここでのミスが糧になればいい。残りは1試合。どうにか成果を出したい」。

 ◆GK櫛引政敏(鹿島) 「守備面は新しい選手との対話不足の影響が出ている。(失点場面は)ブロックしてくれていたら問題なくキャッチできた。無理ならクリアするよう確認していればよかった」。

 ◆DFファンウェルメスケルケン際(ドルトレヒト) 「失点場面はGKから(クリアせず)流せ、という指示があった。意思疎通はできていたが、僕のブロックが甘かった。クリアという選択肢もあったかもしれない」。

 ◆MF原川力(川崎F) 「もっと早い時間帯に突き放したかった。3点目が取れなかったのは反省。考え過ぎず、感覚を大事にシュートした方がいい場面もあった」。

 ◆MF前田直輝(横浜) 「前半は攻撃に絡めたが、後半は消えてしまった。決定機も外しているし、自分でも物足りない。イングランドはギニアから7点取った。差を感じる」。

 ◆MF井手口陽介(G大阪) 「いろいろな課題が出た。1戦目、2戦目もそうだが、決定力がない。少しでも改善したい」。

 ◆霜田正浩・日本サッカー協会技術委員 「決勝に行って勝つために戦っていたので敗退は残念。選手は南米、欧州、アフリカの相手を体感している。五輪本大会に向け、経験は無駄にならない」。