女子W杯で初優勝した日本代表「なでしこジャパン」が19日、成田空港に帰国し、大会得点王と最優秀選手(MVP)に輝いた主将の沢穂希(32=INAC)や佐々木則夫監督(53)らが首に金メダルを掛け、世界一の偉業を達成したドイツから凱旋(がいせん)した。チームは菅直人首相を表敬訪問し、優勝を報告。午後に東京都内のホテルで記者会見を行う。

 空港では約400人のファンが出迎え、「おめでとう」の声が掛かり、「ニッポンコール」も沸き起こった。スーツ姿の選手21人らは一様にほっとしたような表情で、飛行機から降りたときは最年長のGK山郷のぞみ(36=浦和)、到着ロビーではGK福元美穂選手(27=岡山湯郷)が優勝トロフィーを手にしていた。成田空港によると、報道陣は約260人で過去最多だった。

 国際サッカー連盟(FIFA)ランキング4位の日本は決勝で同1位の米国と対戦。2-2からのPK戦を3-1で制し、2008年北京五輪4位を上回って一気に世界女王の座に就いた。