日本協会の原博実強化担当技術委員長(51)は28日、浦和-鹿島戦の視察に訪れた埼玉スタジアムで、日本代表後任監督の来日が9月4日のパラグアイ代表戦(日産ス)、7日グアテマラ戦(長居)に間に合う可能性に触れた。候補者との交渉が27日から28日にかけて「かなり前進した」と進展を強調。元アルゼンチン監督のホセ・ペケルマン氏(60)、元オランダ代表監督のマルコ・ファンバステン氏(45)らと交渉を進めており、新監督誕生が間近に迫った。

 原委員長は後任監督候補との交渉状況を質問されると、いつになく言葉に力を込めた。「かなり前進しています、と僕は思っています。サインはまだしていません」。これまでは最終候補者を3人と明言していたが、自ら期限としていた今週末を迎えて、より具体的な表現に変化してきた。

 3人との交渉を聞かれると「常に3人くらいの手は持っているが、ある程度絞れました。1人?

 まあ、かなり近づいてきました」と、言葉を慎重に選びながらも、1人に絞って交渉していることをにおわせた。これまで通りに、「世界の高いレベルのリーグを経験し、日本をリスペクトし、日本で指揮を執りたいと意欲を持ち、日本人スタッフとやってくれる人」と、新監督に求める条件をあらためて口にした。

 新生日本代表は9月2日に集合し、スタートを切る。本来なら新監督に同4日のパラグアイ戦、同7日のグアテマラ戦での指揮を執らせることを予定していたが、原委員長の交渉が後手に回ったことから、ビザ取得の関係で試合での采配は不可能になっている。日本協会としては、窮余の策として原委員長を2試合限定の監督代行とし、新監督が2日の代表招集や試合視察に間に合うよう交渉を進めてきた。

 今後は日々の交渉で、サイン、仮契約を結ぶ可能性が生じてくる。原委員長は「サッカーと同じで、最後、ポールに当たってシュートが決まらないかもしれない。あと1歩と僕は思っていますが、交渉はサインするまで何が起きるか分からない」と、最後の詰めに全精力を傾ける覚悟を示した。