なでしこジャパンのMF沢穂希(32)らにピッチ外での“変装指令”が出た。沢らが所属するINACの星川敬監督(35)が、選手の安全を考慮し「外出する時は変装して出掛けるように」と異例の通達をしていたことが22日、分かった。FW丸山へのストーカー被害や、DF熊谷のツイッター騒動を受けた措置。外出時は帽子やマスクが必需品になる。

 INACの代表7人はマンション暮らしが多く、チーム広報は「何かが起こってからでは遅すぎる。独身女性を預かる方としては慎重に対応したい」と説明。神戸市内の本社では上層部が安全対策に関し会議を重ねていることも明かした。

 チームはこの日、兵庫県篠山市のグラウンドで調整。警察官19人が警備にあたる中、この日も約200人ものファンが詰めかけた。過熱する一方の人気に「24日の試合(ホームで千葉戦)に集中させたい」と急きょ、コメント取材を取りやめるなどピリピリムード。W杯前はスッピンにジャージー、自転車で出歩いていたなでしこだが、世界一で状況は一変。帽子にサングラス、マスクで出歩くことになりそうだ。【土谷美樹】