なでしこジャパン佐々木則夫監督(53)が27日、来春予定の国際Aマッチを仙台市など東北地方で開催することを希望した。

 被災地の宮城・気仙沼市で「スポーツ笑顔の教室」の講師を務めたが、サッカー少女から手紙をもらうなど、あらためてなでしこの影響力を肌で感じた。女子代表戦について「そういうのもいいですよね。今日触れ合えた子どもたちが見に来てくれるチャンスもつくれるし。協会の女子部としてもイメージを持ってるんじゃないかな。私たちの思いが復興の一助になれればいい」と話した。

 以前から日本協会としても、なでしこジャパンやU-22(22歳以下)日本代表戦の地方開催実現への動きをみせている。MF沢も「被災した方たちが私たちのプレーで元気になれるのなら、会場で見てもらえたらうれしい」と希望するなど、賛同する選手も多い。東北地方での代表戦開催は女子サッカー界全体での被災地支援に広がっていきそうだ。【鎌田直秀】