来季からなでしこリーグINAC神戸の新スポンサーになるシダックス社(本社・東京都渋谷区)の新CM会見が29日、東京・渋谷のシダックスビレッジで行われ、出演するMF沢穂希(33)らなでしこメンバー7人が参加した。会見ではDF近賀を中心に、沢、川澄がユニホーム姿でノリノリの「チャンピオーネ」の大合唱を披露。

 はじける笑顔でエネルギッシュに歌声を響かせる。その盛り上がりを見れば、コミュニケーションの秘訣(ひけつ)にカラオケ効果があるのは一目瞭然。この熱気に圧倒されたのか、同社関係者からは「選手が希望するのであれば、五輪にカラオケの機械を提供することも検討したい」と前向きな発言も飛び出した。

 ロンドン五輪の本大会では、試合会場ごとにホテルを移動する予定。宿舎が変わっても、手軽なカラオケなら問題ない。歌手aiko好きの川澄は、カラオケ機提供に目を輝かせた。「本当ですか。めっちゃうれしいです。中国でも部屋で歌っていましたし、リラックスできますね」。9月に中国で行われたアジア最終予選では、強行日程を部屋備え付けのカラオケで乗り切った実績がある。

 佐々木監督も「カラオケはいいよねえ。オレも歌ってリラックスできるなあ」とニンマリ。おはこは西城秀樹「傷だらけのローラ」。ロンドン五輪本番、なでしこジャパンの宿舎から連日、選手たちの熱唱と、佐々木監督の「ローラ」が聞こえてくれば、何の心配もいらない。【鎌田直秀】