ザックジャパンが「中東仕様ユニホーム」で過酷なW杯アジア最終予選を乗り越える。日本協会は26日、さいたまスーパーアリーナで来年の日本代表ユニホームを発表。A代表、U-22代表、なでしこジャパンなど各代表が着用するもので、きずなを表す1本のラインが新たに描かれた。10年W杯モデルから汗の乾燥スピードが25%アップ。A代表は来年の最終予選の対戦相手が中東、西アジア勢で占められる可能性があり、必要不可欠の暑さ対策にも追い風が吹く。

 過酷なW杯最終予選に向けて、日本の苦手とする暑さ対策も万全の「戦闘服」が完成した。日本協会の小倉会長は「来年は(A代表が)中東や西アジアで試合をやることが多いから、いいと思う。6月にもアウェーで試合がある。すごい暑さの中でやることになるかもしれないから」と、満足げに話した。

 既に日本は2014年W杯ブラジル大会のアジア3次予選を突破。来年3月には同6月3日から始まる最終予選の組み合わせ抽選会がある。5カ国ずつ2グループに分かれる最終予選のシード順は直近の国際サッカー連盟(FIFA)ランクで決定するが、現時点では対戦相手4カ国がすべて中東と西アジア勢で占められる可能性を秘めている。

 そうなれば、最大の課題は暑さ対策だ。6月12日のアウェー戦が中東、西アジアで開催されるとなれば、まさに灼熱(しゃくねつ)の戦いとなる。それを見越してか、ユニホームを提供するアディダス社関係者は「選手の汗を吸い込んだユニホームがすぐ乾くように工夫がなされている」と胸を張った。

 南アフリカW杯で着用したモデルを今年いっぱい使用していたが、来年の新モデルはさらに汗などの乾燥スピードを25%アップ。汗を素早く吸収して乾燥するとともに肌をドライに保つ素材を使っている。これまで通り、体にぴったりフィットするタイプと通常通りのややゆったりタイプの2種類を選手が選択できる。

 胸から腹部にかけては、きずなを意味するラインが描かれた。ザッケローニ監督はビデオメッセージで「目標に向けてともに戦いましょう。日本団結」と呼びかけた。5大会連続W杯出場への道のりは簡単なものではないが、ザックジャパンが貴重な戦闘服を手に入れたことは間違いない。【菅家大輔】