得点にこだわれ!
日本代表に初招集された高校3年のFW久保裕也(18=京都)が、アルベルト・ザッケローニ監督(58)の直接指導を受けた。21日、親善試合アイスランド戦(24日、長居)に向けた大阪合宿2日目の練習に参加。実戦練習中に、指揮官からマンツーマンで「常にゴールから目を離すな」と指示を受けた。日本の長年の課題でもある得点力不足解消へ、18歳の超新星が世界に通用する点取り屋になる。
日が沈みかけた練習場で、久保が熱血指導を受けた。ハーフコートを使った攻撃練習が終わると、ザッケローニ監督がゆっくりと18歳の新星のそばへ歩み寄ってくる。身ぶり手ぶり、教わったのはストライカーとしての点を取る技術だ。どんな状況になっても、体と目線はゴールから離すな!
FWとして基本とも思える動きは、久保にとっては目からうろこが落ちる考え方だった。
「ボールとゴールは、いつも見えるように動けと言われました。ゴールに背を向けるのではなくて、常に(ゴールを)見えている体勢から、ボールに絡んでいけと。京都では(ボールを)受けにいく感じで、背を向けていた。今までとは真逆の考えでした」
点取り屋の育成は、日本の長年のテーマでもある。16強入りの10年W杯南アフリカ大会も、正FWが見つからず苦肉の策として本来は攻撃的MFの本田が1トップに入った。久保はまだスタイルが完成されていない18歳。今から常にゴールに体を向け、得点にこだわる姿勢が身につけば世界に通用するストライカーになれる。18年W杯ロシア大会のエース候補。6カ年計画の英才教育の一環としてこの日の直接指導があった。
実戦練習ではMF遠藤やFW大久保ら、経験ある選手と常に同じチームに入った。素早いパス回しも淡々とこなし、高校3年とは思えない非凡さを見せた。現メンバーで1トップをこなすのはFW前田と2人。アイスランド戦で出番が回ってくる可能性はある。
「ミスが多かったですし、まだまだ。でもすごく充実しています。結果を出せるように頑張りたい」
アイスランド戦で得点すれば、77年6月15日韓国戦で金田喜稔が記録した19歳119日を更新。18歳62日で史上最年少記録になる。夢は膨らむ。【益子浩一】

