16年リオデジャネイロ五輪を目指すU-21(21歳以下)日本代表のFW鈴木武蔵(19=新潟)が、11日に開幕するU-22アジア選手権で手倉森ジャパンの初ゴールを狙う。

 ジャマイカ人の父と日本人の母の間に生まれた。100メートル世界記録保持者のウサイン・ボルトと同じ国で6歳まで育ち、高校3年時の50メートル走は5秒9。U-21代表では最速の男だ。184センチ、70キロと細身だが、瞬発力に満ちあふれている。8日の練習では股下93センチのストライドを生かし、スピードだけでDFを振り切った。武蔵の名は母真理子さんが「外見は外国人でも、心はサムライになってほしい」と命名した。「この遠征で最も大切なことは、得点を取ること」と闘志を燃やすリオの星だ。(マスカット=木下淳)