<練習試合:U-21日本代表候補4-2U-19日本代表候補>◇26日◇味フィ西

 U-21(21歳以下)日本代表候補とU-19日本代表候補の練習試合が都内で行われ、U-21代表が勝った。

 珍しい「兄弟対決」でU-19代表FW南野拓実(19=C大阪)が光った。前半22分、右クロスに右足を合わせて先制し、2分後にオウンゴールを誘い2得点に絡んだ。「格上相手で気合が入った」と兄貴分を突き上げた。

 リオ五輪を目指すU-21代表への飛び級は、10月のU-19アジア選手権まで封印される。手倉森監督は「怖いなと思っていたら、やはり点を取られた。さすが」と、いずれ仲間となるであろう逸材を褒めた。

 高卒1年目の昨季、C大阪でベストヤングプレーヤー賞(新人王)を獲得。今季は柿谷、フォルランと連係を深め、18日のACLブリラム戦では2得点。

 手倉森監督が「彼はU-21を飛び越えてA代表を狙ってる」と言い、W杯ブラジル大会のサプライズ候補だ。3歳の時に見たフランス大会からW杯にあこがれ「夢の舞台を狙う権利は誰にでもある」と話す。

 視察したザッケローニ監督に強い印象を与え、国内組合宿(4月7~9日)招集の予感も漂う。“2階級特進”の期待を抱かせるプレーだった。【木下淳】