顔面を負傷した日本代表の東京FW武藤嘉紀(22)が、カナリア軍団の「顔」との対決を熱望した。9月に続く代表選出でブラジル代表との対決が実現する。中でも、同じ92年生まれのブラジル代表FWネイマールには「年も近い。すごさを肌で感じたい。見るのと肌で感じるのとではまるで違うから。結果を残せばインパクトを残せる。試合に出られたら、ブラジルに一矢報いたいし、何より勝ちに行きたい」と言い切った。

 今季、注目を受けた中で結果を出し、インパクトを残してきた。W杯による中断明け以降、Jリーグでも代表でもそうだった。プロ1年目で早くもブラジルとの対戦がかない、「世界のてっぺんにいる選手たちとの差がどれだけあるか確かめたい。怖がっていたら自分のよさが出せない。チャンスをものにしたい」と、貪欲に挑むつもりだ。

 前日に顎を裂傷した影響で2日は戦術練習まで行い、ゲーム形式は大事を取って別メニューで調整した。傷口を保護するため、患部にテープを貼りながら「試合は大丈夫。問題なくやれます」と、仙台戦(5日)に出場する気は満々。練習後には処置を受け、今日3日から完全合流する。【栗田成芳】