川崎Fの新人MF登里(のぼりざと)享平(18)が、21日のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)セントラルコースト戦(等々力)で、公式戦で初めてメンバー入りする。川崎Fでの高卒新人のメンバー入りはFW我那覇(現神戸)MF谷口らしかおらず、異例の大抜てき。1次リーグ突破の可能性がある試合で、期待のルーキーにチャンスがめぐってきた。
思いもしなかったメンバー入りに、登里は興奮を抑えようと、右手で何度も胸をさすった。「まさか、こんなに早いとは…。ビックリしました」。20日の公式練習の最後に、いつも通り若手で集まって居残り練習をしようとすると、高畠コーチから「ノボリ、今日はいいよ」と止められた。不思議に思いロッカー室に戻ると、張り出されたメンバー表に自分の名前があった。同期のGK安藤とハイタッチして喜び合った。
能力の高さは、関係者の間で高く評価されてきた。50メートル5秒台後半の快足に加え、左利きで正確なキックが武器。日本高校選抜として出場した、ドイツのデュッセルドルフ国際大会(9~13日)ではオランダの強豪PSV戦を含めて3得点。「大事に育てたい。どのタイミングで使えばいいか、慎重に見ています」と言う高畠コーチら、首脳陣の期待も大きかった。
セントラルコーストに勝ち、同組の天津が浦項に引き分け以下なら1次リーグ突破が決まる。大一番を前に「チャンスもあると思う。ワクワクしてる」と胸を躍らせる。川崎F期待の「秘密兵器」登里がついにベールを脱ぐ。【村上幸将】




