浦和はアウェーで水原(韓国)と対戦し、逆転負けを喫した。

 前半46分、最終ラインから上がっていたDF森脇良太(28)が、ペナルティーエリア内でMF柏木からのパスを受けた。右足でトラップし、利き足ではない左足でコントロールしたシュートを決めて先制。ペトロビッチ監督のもとに走って行き、喜びを爆発させた。

 後半は相手に押し込まれる時間が続いた。同11分、FW鄭大世のパスを受けたDF呉範錫のシュートが決まり、同点弾を許した。その後FW李忠成(29)、MF鈴木啓太(33)を同時に投入し、勝ち越しを狙った。

 しかし、同43分、ゴール前でFKを献上してしまい、クロスから最後はゴール前で押し込まれて逆転。試合終了の笛が鳴ると、浦和イレブンは立ちつくし、水原の選手は次々とピッチに倒れ込んだ。

 森脇は「立ち上がりから厳しい戦いだった。相手の前からくる圧力があった。自分たちの組み立てができなかった。先制点はよかったが、最後まで持ちこたえることができなかった」と振り返った。先制点については「先制が勝ちにつながらなかったので、ほぼ無意味。残念です」と悔しがっていた。

 07年以来のアジア王者へ、厳しい道のりが続く。「簡単なリーグではない。気持ちを切りかえてやっていく。アウェーまで来てくれたサポーターに結果を届けられなかった。切り替えて、前を向いてやっていきたい」と表情は硬かった。