今季のエスパルスは「高さ」で変わる!! Jリーグは7日に開幕。2年連続での開幕戦勝利を狙う清水は鹿島をホームで迎撃(8日、午後1時)する。攻撃のキーマンは右膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがから復活したFW長沢駿(26)だ。自身初の開幕戦ゴールを宣言し、残留争いした昨季からの脱却を図る活躍を続け、チームの躍進に貢献するつもりだ。

 長沢の目はゴールだけに照準を合わせる。今季はキャンプ前にけがで出遅れたものの、徐々にコンディションを上げた。先月22日の甲府とのプレシーズンマッチではヘッドで決勝点をマーク。身長192センチの高さを生かしたプレーで攻撃の起点となり、攻撃を活性化させた。大榎克己監督(49)も「今のチームに欠かせない存在」と期待しており、開幕スタメンは確実だ。

 「いい緊張感でできている。開幕が楽しみ」という長沢は昨季のシーズン序盤、公式戦5戦連発と最高のスタートを切りながら、4月下旬に右膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。エースを失ったチームは失速し、辛くも残留を決めた。チームに貢献できなかった思いは忘れていない。だからこそ「結果にこだわりたい」とゴールで、チームをけん引する覚悟を示した。

 「去年より自信を持ってやれている」と、もうスタンバイ十分。「自分が決めれば勝てる」と予告する長沢は、有言実行の一撃でホーム・アイスタに歓喜をもたらす。【神谷亮磨】