J2札幌FW都倉賢(28)が「主役」「脇役」兼務で“鬼門”千葉討ちに導く。明日6日のアウェー千葉戦に向け「リスクをかけ中にボールを入れれば外が空く。外を意識させて中を狙うとか。そういうことをしていけばチャンスはある」と意気込んだ。チーム最多8発の得点源が、引きつけ役、散らし役を兼ね、敵地3戦連発を狙う。

 昨季、唯一2連敗(2戦ともに0-2)した相手が千葉。14ゴールを挙げた都倉自身も、2戦フル出場したがノーゴールに終わった。それでも「昨年と今年は比較できない。チームとしていい状況でやれている。より質を上げ、ゴール前での大胆さを出し続けていければ」と前向きだ。現状は、札幌が3戦負けなし(2勝1分け)に対して、千葉は3戦勝ちなし(1分け2敗)。プレーオフ圏6位浮上の勢いを生かし、苦手な相手を一気にうっちゃる。

 勝てば3位浮上もある一戦へ「守備陣がしっかりしているし、2点取れれば勝てる」と攻撃陣としてのノルマを掲げた。おとり役を兼ねる札幌の“点取り屋ケンちゃん”が、硬軟自在のプレーで、チーム2年ぶりの敵地3連勝へと、けん引する。【永野高輔】