横浜FCのFWカズ(三浦知良、48)が川崎FのFW大久保に粋なプレゼントをした。大久保が5月2日の東京戦でカズの記録を超えるJ1通算140点目を決めた際、チームメートとカズダンスを踊った写真に記念のサインを書き込んだのだ。

 カズは大久保がMF中村やFWレナトらと一緒に踊ったことに感謝し「また自分も」と意欲を見せていた。川崎Fがクラブを通じ、カズに写真を添えてサインを依頼したところ快諾。大久保の隣に、ゴールドのマジックでサインを入れた。大久保が「カズさんのダンスだからこれが最後。でも、調子に乗ってまたやっちゃうかも…」とダンスの魅力にはまっていることを聞くと「どうぞ、またやってください!!」と後押し。サインを入れた写真は近日中に川崎Fに贈られる。

 カズも、前日28日のアウェー水戸戦で今季3点目を決め、仲間と有言実行のダンスを舞った。右太もも痛から復帰した初戦でロスタイム決勝弾。親交が深い日本代表MF長谷部、FW香川らから、続々と祝福メールが届いた。海外組との食事会も決まり復帰弾のお祝いも兼ねる会になる。

 遠征帰りでこの日の睡眠時間はわずか4時間。ハードスケジュールにも「それもサッカー選手を実感できるので幸せなこと」と話す。前節は後半33分からの出場だった。「途中から出てああいう時間帯に決められるのも喜びも大きいですけど、次は先発で出て勝利に貢献したい」と意欲を見せた。【岩田千代巳】