J2札幌FW都倉賢(29)が16日の紅白戦(札幌・宮の沢)でFW中央に入ってプレーし、明日18日讃岐戦(札幌ドーム)での4試合ぶり先発が濃厚となった。前節12日C大阪戦は途中出場ながら1得点を挙げ、クラブの日本人選手では99年吉原宏太以来16年ぶり2人目の2年連続2ケタ弾を達成。本調子に戻った9番の2戦連発で本拠76日ぶりの白星を引き寄せる。

 前節まで、バルバ体制では初の5戦勝ち無し。連敗脱出には、チーム得点王の一撃が最も効き目がある。欠場した8日大宮戦は2-0から3失点。C大阪戦は0-2から途中出場し、後半11分に追撃弾を挙げるも、6分後に失点して意気消沈した。「大宮戦もC大阪戦もサッカーのいろんな面が出た。でもムードは悪くなってないし、みんなで前を向いてやっていくしかない」。出入りの激しい2戦を糧に、出直しを図る。

 讃岐戦は過去3戦未勝利も、昨年11月9日にチーム唯一の得点を挙げ、なおかつ今節は自身の「北海道1号記念日」でもある。草津(現群馬)時代の09年7月18日、函館での札幌戦(千代台公園陸上競技場)で決めた直接FKが、道内初得点だった。「いかにびびらず組織でゴールに立ち向かえるか」。自身が先制すれば5戦全勝。流れを呼ぶ先制パンチで、後半戦1勝をつかむ。【永野高輔】