鹿島が、内容で圧倒しながら勝負に負けた。年間首位の浦和相手にシュート27本を浴びせたが、前半3分のMF遠藤の1点止まり。左サイドを崩して鮮やかに先制したが、その3分後、さらに鮮やかな連係で同点弾を許した。1-1の後半27分にはGK曽ケ端準(36)がファンブル。こぼす瞬間をうかがっていた元鹿島のFW興梠に決められ、逆転負けした。「素晴らしい試合をしていた中で、あのプレー。迷惑を掛けてしまった…」と守護神は肩を落とした。

 第1ステージに続く1-2の逆転負け。右膝痛から3試合ぶりに復帰したDF昌子源(22)は「同じチームに(年間)2度も逆転負けするなんて優勝チームでは起こりえない」。これで浦和戦11戦勝ちなし(5分け6敗)。赤のライバルの背中が、また遠のいた。