柏が2-3で鹿島に惜敗し、事実上、第2ステージの優勝争いから脱落した。残り3試合で首位とは勝ち点8差。吉田達磨監督(41)は「勝ち点3以外は意味のない試合において、それが達成できなかった。優勝が難しくなり、申し訳なく思います」と話した。

 開始早々カウンターから失点。だが、前半14分にDF鈴木大輔(25)が同点ゴール。同39分にはゴール右45度の位置でGKと一対一になったFWクリスティアーノ(28)が豪快に右足で蹴り込んで、2-1とリードした。

 一転、後半は「少しゲームが壊れたと言いますか、オーガナイズがお互いなくなり、オープンな展開になった」(吉田監督)という内容。柏も攻める場面はあったが鹿島の攻勢に押され、後半24分、ロスタイムと2点を失い逆転負けした。

 後半の2失点はいずれもオフサイドぎりぎりの微妙なプレー。選手たちは主審に詰め寄ったが判定は覆らず。試合後は落胆したスタンドのサポーターと選手の間に厳しい言葉が飛び交う、後味の悪い終わり方となった。

 何度も好セーブをみせ、試合を接戦に持ち込む原動力となったGK菅野孝憲(31)は「お互い人間ですから、言い方とかを気を付けないといけないと思う。僕たちもイライラするところを見せないようにしないと。相手が言っていることも分かりますし、サポーターとの信頼関係の中で、お互い言い方とかを気を付けていきたい」と話した。