“岡ちゃん”の教えを糧に崖っぷちの戦いに挑む。J2札幌の四方田修平監督(42)が26日、プレーオフ(PO)消滅の可能性がある11月1日の次節千葉戦に向け、超プラス思考で臨む意向を示した。残り4戦でPO圏とは勝ち点9差。絶体絶命の危機も「やるべきことをやったら、後は開き直ってやるしかない。気持ちの一体感を失わずに、1つになってやること」と強い口調で話した。

 これは師匠で元日本代表監督の岡田武史氏(59)から学んだ思考法。代表や札幌でのコーチ時代、常に失敗したときのこと考える性格だった指揮官に、岡田氏はこう諭したという。「いくら考えても、いくら緊張しても自分は自分以上のものは出せない。だからベストを尽くすしかないんだ。やるだけやったら開き直るしかないだろ」。W杯を2度経験した知将らしい“開き直りの美学”を支えに、勝利だけ目指す。

 「僕がやばい、やばいと思うと選手にも伝わる。やるべきことを集中してできるように。そういう雰囲気が伝わるようにしたい」。プロ監督3カ月で味わう逆境も、自ら強い気持ちを注入し、選手とともに乗り越えていく。【永野高輔】