J2札幌FW都倉賢(29)が、今日14日水戸戦で2試合連続得点を狙う。勝てば、上位チームの結果を問わず、23日最終節のホーム栃木戦まで、プレーオフ(PO)進出の可能性がつながる。前節徳島戦で17試合ぶり得点を挙げており、試合前日の13日に「今回も前線で脅威になり、自分のゴールで勝利を引き寄せたい」と強い口調で話した。

 加入初年度の昨季は、残り2戦で臨んだ11月15日福岡戦で2得点を挙げるもドロー。3試合連続の引き分けが響き、PO進出が消えた。今季は崖っぷちからの2連勝でPO圏に勝ち点3差に詰めており、状況は右肩上がり。11発のチーム得点王として「全員で戦う姿勢を出し、残り2つ勝つ」と、今季初の3連勝から、その先の4連勝締めを見据えた。

 札幌が昇格を果たした97、00、07、11年の4シーズンいずれも水戸に勝ち越している。今季4月の水戸戦は、自身の決勝ヘッドで1-0勝利。9番の水戸戦2連発2連勝で、クラブ5度目の“昇格神話”を再現させる。【永野高輔】

 ◆札幌の第41節でのPO進出の行方 水戸に勝てば最終栃木戦まで可能性が延びる。引き分けの場合、6位千葉、7位長崎、8位東京V(ともに勝ち点57)のうち、1チームでも白星を挙げた時点で、札幌のPO消滅。負けた場合、前述3チームのうち、1チームでも引き分け以上で終戦。