G大阪のFW宇佐美貴史(23)が、26日の天皇杯準々決勝鳥栖戦(万博)で改革した肉体の真骨頂を見せる。23日は大阪・吹田市内で練習を実施。今季は日本代表ハリルホジッチ監督に厳命され、体重と体脂肪率を大幅に減らした。しかし、肉体改造の影響もあって調子は失速。残り1つのタイトルに向けて最後に全てを出し切る。

 「シーズン中に一気に体重と体脂肪率を変えるのは(選手として)タブーやと思う。でも、いつかやらないといけないことだった。シーズン中でも早く取り組めたことは、自分にとってプラスだったと思う」

 自身は9月26日の柏戦以来、公式戦11試合連続ノーゴール。第1ステージは13得点だったが、第2ステージは6得点と苦しんだ。今季はACL、ナビスコ杯、チャンピオンシップのタイトルを逃したことに対する悔しさは人一倍持っている。「強く気持ちを持ってやり続けたいし、より点を取るところにこだわっていきたい」。

 さらに宇佐美が物心つく前から通っていた万博のラストゲームとなる。「スタジアムに恩返ししたい。1分1秒かみしめながらやりたい」。海外移籍の可能性がある宇佐美の今季集大成。ゴールという結果を残し、エースの名を思い出の本拠地に刻む。【小杉舞】