仙台に新加入したDF平岡康裕(29)が23日、早くもレギュラー争いへ闘志を燃やした。これまでセンターバックを本職とし、J1通算185試合の出場経験を誇る実力者。キャンプイン2日前の練習を終えると「競争はあるが(ポジションを)勝ち取る自信はある」と宣戦布告。即戦力の期待に応えるためにも、まず定位置奪取を誓った。

 最強のCBコンビ「ダブル・ヒロ」を結成する? CBが2枚なら、昨季リーグ30戦で先発したDF渡部とコンビを組む可能性が濃厚。年齢も1つ違いでともに名前に「ひろ」を持ち、平岡が183センチ、渡部が186センチと長身。2人そろって空中戦の強さという武器も持つ。平岡は直近6年間で12点、渡部も3年間で5点をマーク。セットプレーでの得点力もアップさせ、攻守で鍵を握るコンビになりうる。

 相性もバッチリ。20日の始動から短期間ですでに親交を深めたようで、練習中も笑顔で話すなど「良い関係でできると思う」。明日25日から始まる約1カ月間の長期キャンプでさらに距離を縮め連携を深める。平岡は「年も上ですし、統率するくらいの気持ちでやりたい。最後方からチームを鼓舞できるよう頑張っていきます」と意気込んだ。【成田光季】