チーム最年少が初無失点、初得点で初勝利を呼び込む! J2札幌DF進藤亮佑(19)が、今日6日岐阜戦で2試合連続先発出場する。2月28日の初陣東京V戦は、落ち着いたプレーで90分フル出場も0-1と惜敗。2戦目は、守備だけでなく得点も挙げ、お立ち台からの軽妙トークで、自らの名前を売り込んでいく。

 進藤が、止めて、決めて、しゃべれるJリーガーを目指す。初陣の開幕東京V戦は攻守で積極的なプレーを披露したが、満足するには、まだ早い。2戦目へ「後ろがゼロで抑えられれば勝ち点は取れる。やるべきことをやって、勝利に貢献したい」と気を引き締めた。

 自身J初勝利へ、得点感覚も生かす。1月30日のニューイヤーカップ琉球戦では小野のCKを頭で合わせ1得点を挙げた。「今季は空中戦に強い選手が多いので、セットプレーで他の選手にマークが集中する隙をつきたい」。右足ミドルも強烈で、チャンスとあらば、思い切って勝負に出る。

 今の目標は“ジュノンボーイ”超えだ。昨年11月、札幌白石高時代の同級生で友人の飯島寛騎(19)がジュノン・スーパーボーイ・コンテストのグランプリに輝いた。「イケメン度なら負けていないが、僕は推薦者がいなかった。これからJの舞台で結果を出し、立場を逆転すればいい。お立ち台トークも任せてください」。昨年8月の天皇杯札幌大戦では1得点を挙げ、初めてのお立ち台で、ファンと軽妙な掛け合いを披露した。強心臓を生かした得意のトークも武器に、全国区に躍り出る。

 開幕東京V戦は、自らの攻撃参加でチャンスをつくった直後に、カウンターから失点した。「味方の走らせ方、上がった後のボールの呼び込み方など、相手陣内での動きの精度を高めたい」。敗戦経験も糧にし、16年1勝を呼び込む。【永野高輔】