新潟は岡山湯郷と1-1のドローを演じ、開幕白星を逃した。前半45分にFW大石沙弥香(30)が先制したが、後半5分のFKをFW松岡実希(29)に頭で決められた。

 ゲーム後のゴール裏。サポーターのコールは「アルビレックス」の次に「沙弥香」を連呼した。それだけ、鮮やかな先制点だった。左サイドからドリブルで上がったMF佐伯彩(26)からFW久保田麻友(26)とつなぎ、最後は「信じて中にいた」という大石が1回フェイクを入れて右足シュート。「来た、という感じ」と冷静にゴール左へボールを押し込んだ。

 しかし、わずか1本のFKにやられた。岡山湯郷のキッカー、MF宮間あや(31)が「松岡がフリーになった瞬間が見えた」というわずかな隙に、精度の高いボールを放たれた。「内容は悪くない」と話した辛島啓珠監督(44)はゲームを主導した選手たちに満足そうだったが「崩しきる、ということをやっていかなければならない」とチームの課題を挙げた。