第2ステージ初勝利! 仙台はアウェーで新潟を2-1で破り、5戦ぶりの白星を挙げた。スコアレスで迎えた後半9分にFWウイルソン(31)が右足で先制弾。同16分に失点し追いつかれたが、同21分にMF奥埜博亮(26)が左足で決勝点を奪い勝利。連敗を4で止め、第2Sでは初めて勝ち点3を得た。

 エースの復活&新潟キラーの活躍で連敗を止めた。前半は押し込まれ、守備に時間を割く展開と苦しんだが、後半に2発を奪い勝利をつかみ取った。実に1カ月ぶりの白星。そして第2ステージ初勝利。遠く新潟まで足を運んだサポーターに最高の週末を届けた。渡辺監督は「久々の勝利にホッとしています」と安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 どんな局面も打開してくれるのが頼れるエース。背中に大きく背負う「9」と同じ、後半9分だった。DF渡部からのロングボールを受けた奥埜がパスはたいてウイルソンへつなぐ。それを受けたウイルソンは、ドリブルで前進し「ファーサイドを狙おうかと思ったが」ニアサイドを選択。右足を振り抜き、大きな先制点を沈めてみせた。

 一時は追いつかれ、PKを与える危機もあったが、GK関のファインセーブで流れを離さなかった。後半21分には奥埜が決勝点。昨季も新潟の地で2発を奪った“アルビ・キラー”は利き足と逆の左足でゴールを決め、勝利へ貢献した。奥埜は「ケンタロウさんがPKを止めて良い流れになっていたのでそれを止めたくなかった。ここは相性が良いので決まるかなと思って狙いました」。連戦を終えここから再浮上する。指揮官は「失ったものがたくさんある。これに満足せず精進していきたい」と先を見た。【成田光季】