新潟は1-0で神戸を破り、第1ステージ第17節鳥栖戦以来、7試合ぶりにホームで白星を挙げた。前半42分、FWラファエル・シルバ(24)が2試合ぶりのゴールを決めると、それを守りきった。

 リオ五輪の日本対ナイジェリア戦でゴールを決めたFW鈴木武蔵(22)の活躍の効果が表れた。その筆頭がラファエル・シルバだった。カウンターからドリブルで持ち込むと、ペナルティーエリア内に入る。最後は相手DFをかわして決めた。鈴木のゴールもかわしながら放ったもの。「チームメートが五輪で得点した。誇りに思う」。ラファエル・シルバは鈴木を絶賛していた。同じ形で決め、勝利をもたらした。

 守備で「武蔵効果」を示したのはDF西村竜馬(23)だ。プロ5年目でリーグ戦初出場。センターバックに入ると、神戸FW渡辺千真(29)らを止める。鈴木とは12年入団の同期で同学年。ナイジェリア戦前には「武蔵は1発があるので、得点するかも」と予想。それが的中し、刺激を受けた。「自分が対人で負けたら、チームも負ける」。初スタメンにも動じることなく無失点に貢献した。

 鈴木は勝ち点3を得ることができなかった。新潟のチームメートが、ブラジルの鈴木に励ましの勝利を送った。【斎藤慎一郎】