元なでしこジャパンのMF宮間あや(31)ら4選手が、所属する岡山湯郷に退団を申し入れていた問題でクラブは10日、宮間の残留を発表した。

 宮間はクラブを通し「このたびは多くのファンの皆様や関係者の方々にご心配をおかけし、申し訳ありませんでした。話し合いの結果、チームに残留させていただくことになりました。まずはリハビリに集中し、一刻も早く、チームに復帰できるように頑張りたいと思います」とコメントした。

 一方、GK福元美穂、MF葛間理代、DF高橋佐智江、MF松岡実希の4選手の退団も発表された。

 宮間らは蓄積されたクラブ側への不満などを理由に、先月27日に退団を申し入れ。同30日のリーグ杯長野戦(美作)前には、萩原誠司代表(60=岡山・美作市長)が宮間と話し合いの場を持ち慰留に努めていた。加えて、チーム発足時から携わる黒田和則氏(70)が先月いっぱいでゼネラルマネジャーを辞任した。

 黒田氏は一般社団法人の会長(代表理事)も兼務していたが、8月9日の臨時総会で辞任が承認された。新たな会長には美作市議の谷本有造氏(49)が就任。宮間の残留を経て、クラブは大きな転換期を迎えることになった。