神戸の元日本代表DF伊野波雅彦(30)が11日、神戸市内で練習を行い、リオ五輪日本代表で唯一不出場に終わった同僚のDF岩波拓也(22)を気遣った。

 伊野波は「拓(岩波)は出られなかったけど、僕も(北京五輪の)最終予選で最後まで戦って本戦に出られなかった。この悔しさを忘れずにA代表で気持ちをぶつけて欲しい」と背中を押した。

 この日、リオ五輪日本代表は1次リーグ第3戦でスウェーデンに1-0で勝利するも、1勝1分け1敗の3位に終わり、決勝トーナメントに進出できなかった。リーグ3試合を通して、メンバー18人の中で出場機会がなかったのは岩波のみ。神戸初の五輪代表選手として期待を受けていたが、ピッチに立つことはできなかった。

 伊野波は「クラブに戻ってきて、どれだけ悔しさを晴らせるか。拓に言えることは言うし、フォローできることはフォローする。これから彼がどれだけ成長できるか楽しみ」。現在神戸は前節新潟戦に敗れ、第2ステージ8位。12日のホーム東京戦では、2試合ぶりの勝利を目指す。ベテランDFは「ホームで負けないようにいい準備をしたい。自分たちの持っている力を出し切りたい」と意気込んだ。