甲府が逆転負けを喫し、年間15位から浮上できなかった。

 前半5分、FWドゥドゥ(26)の左クロスをFW田中佑昌(ゆうすけ=30)が右足で押し込み、先制に成功した。しかし、3分後に同点弾を浴び、後半35分には勝ち越し点を許した。

 特に後半は一方的に攻められた。ブロックを作ってしのいでいたが、最後に力尽きた。佐久間悟監督(53)は「(押し込まれるのは)想定内だった。しかし、全体的に前への推進力に欠けた」。勝ち点27で並ぶ年間14位新潟が敗れていただけに、勝ち点1をつかめば、順位を上げることができた。厳しいJ1残留争いで、指揮官は「どの試合も勝ち点(獲得)を目指しているが、残念ながら今日は取れなかった。(甲府まで)長い長いバスの帰路になるが切り替えたい」と、必死に前を向いた。