新潟FWラファエル・シルバ(24)が因縁の横浜戦で3試合ぶりのゴールを狙っている。現在年間14位の新潟は今日17日の第2ステージ(S)第12節、横浜とアウェーの日産スタジアムで対戦する。ラファエル・シルバは今季のホーム開幕戦だった第1S第3節の横浜戦で、1得点しながら警告2枚で退場。試合も1-2で敗れた。そのリベンジに燃えている。

 ラファエル・シルバに気負いはない。「まず90分出ることが目標です」。前回の第1S横浜戦、ラファエル・シルバは0-1の後半2分にヘディングで同点ゴールを決めた。だが、後半17分に2度目の警告で退場すると、チームは試合終了直前にゴールを奪われ痛い黒星を喫した。

 新潟は年間勝ち点27で同順位14位。現在2連敗中。J2降格圏の同16位名古屋は勝ち点23。これ以上、差を詰められないためにも、勝ち点3の上積みが必要だ。「ゴール前で落ち着き、ゴールに近いところで相手にとって危険なプレーをする」と言う自身の得点は第2S第9節福岡戦で止まっている。新潟の白星も同様だ。

 普段は温厚だが、試合になると、周囲から人が変わると言われるほど闘志をむき出しにする。それがともすれば無駄な警告をもらうことにもつながっていた。吉田達磨監督(42)は「最近は自分がピッチにいなければならないという自覚が出てきた」と言う。第7節神戸戦は累積警告で出場停止となったが、その後は警告をもらっていない。

 ラファエル・シルバも意識して感情をコントロールできるようになった。「相手のセンターバックは僕を挑発する。それに乗らないようにする」と、実戦形式の練習でも常に意識している。現在チーム最多の8得点を挙げ、あと2点で目標の2ケタに届く。「あと6試合あるが、その中で決めたい。横浜戦で最低1点は取る」。エースの言葉には力がこもっていた。【斎藤慎一郎】