仙台MF奥埜博亮(27)が、今季限りで退団するFWウイルソン(31)ばりの活躍で、今日3日の最終節ホーム磐田戦での勝利を目指す。昨季はリーグ戦32試合で7得点と活躍。攻撃的サッカーを掲げるチームにとって、欠かせない存在となった。今季は前節までクラブ唯一リーグ戦全試合に出場しているが、得点は目標の2桁に遠く及ばない4得点。「もう少し積極的に狙えば良かったと思う。苦しいときに点を取りたい」と決意を語った。

 J1通算40得点のウイルソンへの憧れは強い。「シュートへの持っていき方は勉強になった。右足でも左足でも頭でも、どのパターンでも決められる」と、理想の選手に挙げる。退団後の戦力低下を補うのは「僕でもいい」と静かに燃えている。試合後のレジェンドの退団セレモニーに花を添えるため、歓喜の瞬間を迎えるためにも活躍を誓った。

 ◆仙台対磐田データ 通算成績は2勝7分け4敗。ホームでは1勝4分け1敗と相性は悪くはない。12年6月のナビスコ杯(現ルヴァン杯)予選では4-0で圧勝。今季第1S対戦では相手のカウンターに苦しみ、0-3で敗れた。