東京への移籍を明言しているFW大久保嘉人(34)が川崎市内で“最後”の練習を笑顔で終えた。

 クラブ史上初めて駒を進めた天皇杯決勝を2日後に控えた30日、練習場の麻生グラウンドで軽めの調整。初タイトルをかけた決戦前日の31日は非公開で練習する予定だ。

 自身3度目の天皇杯決勝戦を前に大久保は「ここまで来たら(タイトルを)取らないと。勝たなきゃいけない」と言葉に力を込めた。相手はチャンピオンシップ準決勝で対戦し、決勝進出を阻まれた鹿島。「リベンジですよ。鹿島に勝って優勝して初めてすっきりするんじゃないかな。面白い試合にしたい」と意気込んだ。

 会場となる大阪・市立吹田スタジアムも「やりやすいイメージがある」と味方になりそうだ。4月29日のリーグ戦第1ステージのG大阪戦でも同スタジアムで決勝点を決めた。「行ける気がする。打ち合いになったら面白い。相手の守備は安定しているが、自分たちのパスではがしていけばいい。イメージはいいよ」。ゴールで優勝へ導き、最高の置き土産を残す。