数多くの出場回数を誇る名門同士の対決は滝川二(兵庫)が制した。

 ファーストシュートは4分。滝川二のFW本田周作(3年)がエリア付近左角から右足で放ったがゴール左へ外れた。対する秋田商は7分、中盤でパスをダイレクトで小刻みにつなぎ、MF伊藤岳歩(2年)が右サイドを突破。クロスにMF伊藤颯が走り込んだが、GKの好セーブにあった。

 先制点は滝川二。9分、ゴール前でこぼれたボールを、FW山田裕也(3年)が頭で押し込んだ。

 流れに乗った滝川二のペースで試合が進む。15分にはエースMF持井響太(3年)とFW溝田大輝(3年)が小気味よいパス交換で左を突破し、ゴール前に迫った。続く16分に今度は右サイドから崩してチャンスを作った。追加点は30分。敵陣内右でボールを持った持井が山田にスルーパスを送る。低く早いクロスに本田が倒れ込みながら合わせ、ゴール右へ流し込んだ。

 後半に入り、秋田商も反撃する。13分には中盤からのパスに抜け出した伊藤岳がエリア外から左足でミドルシュートも、セーブにあった。出足鋭く寄せてくる滝川二の守備に手を焼き、得点できず。終盤はふたたび滝川二が中盤でボールを支配する時間が増え、形勢はかわらないまま試合終了。滝川二が2回戦進出を決めた。