元日本代表MFの木村和司氏(58)が、脳梗塞で入院したラモス瑠偉(59)氏にエールを送った。

 木村氏自身も昨年1月に脳梗塞で倒れ、仕事復帰した現在もリハビリを続けている。「心配しとるよ。詳しい病状は分からんけど、頑張ってほしい」と気遣った。

 日産自動車、横浜マリノスのエースとして、読売クラブ、ヴェルディ川崎のエースだったラモス氏と日本サッカー界を引っ張ってきた。ラモス氏の前の日本代表背番号10。ともに抜群のテクニックで観客を楽しませ、チームを勝利に導ける天才として認め合ってきた親友だけに「まさか、こんなこと(病気)まで仲間になるとは」と話した。

 木村氏自身は、懸命のリハビリの末に5カ月で解説の仕事に復帰。家族の支えとサッカーへの思いが復帰への力になった。「あいつも1人なら心配だけど、家族がいてよかった」と話し「ボールを蹴りたいという気持ちがあれば頑張れる。わしもつえがとれ、ボールが蹴れるまでもう少し。一緒に頑張りたいのぅ」。今日1月1日の天皇杯決勝の解説をする日本サッカー界の「レジェンド」が、もう1人の「レジェンド」にエールを送った。