浦和レッズは守備が乱れて3失点を喫し、昨季のチャンピオンシップのリベンジとはならなかった。

 前半で0-2とリードを許す展開となったが、後半に反撃する。後半開始から出場したFW興梠慎三(30)が29分に自ら獲得したPKを右へ決めた。これで勢いを取り戻すと、直後の30分に同点とした。同じく途中出場のMF関根貴大(21)が右サイドを突破してクロスを送り、FWズラタン(33)のシュートのこぼれ球をFW武藤雄樹(28)が左足で詰めた。

 攻勢に出た浦和だったが、後半38分に決勝点を献上した。ゴール前でボールを持ったDF遠藤航(24)とGK西川周作(30)の間に連係ミスが生まれ、鹿島FW鈴木優磨(20)に遠藤が背後からボールを奪われてそのままゴールをさらわれた。終盤も攻め上がったが得点は奪えず。遠藤は「今日は自分のミス。反省しないといけない」と責任を背負った。

 この日はMF柏木陽介(29)が前日練習で脚を痛めた影響で欠場、DF槙野智章(29)もベンチを外れるなど、年間勝ち点1位を獲得した昨季の主力が複数抜けた中での一戦だった。ミハイロ・ペトロビッチ監督(59)は試合後、「0-2と非常に難しい展開になったが、追いつき、逆転できる流れに持ち込めたことはポジティブなこと」と、今季初の公式戦を終えた収穫を語った。