湘南ベルマーレが千葉・市船橋高から加入したルーキーDF杉岡大暉(18)のJ2初ゴールで先制した。

 杉岡は前半11分、左サイドをオーバーラップしてペナルティーエリア内にパス。そのこぼれ球を拾うと、ドリブルでザスパクサツ群馬のDF2人をかわして、左足で鋭くシュートを放ち、ゴール右隅に流し込んだ。杉岡はゴールを決めた途端、先輩たちに囲まれ、押し倒されて祝福された。その後、みんなで、ゆりかごポーズをして喜び合った。

 湘南1-0で迎えた後半は、撃ち合いとなった。まず湘南が後半3分、杉岡が左から前線に蹴ったロングフィードを、FW藤田祥史(33)が中央でキープして前線に送った。そのボールをキープしたMF高山薫(28)がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。高山が右足で落ち着いて決めた。

 その後も湘南ペースで進む中、群馬が、日体大から新加入したFW高井和馬(22)のドリブルを軸に、反撃。後半9分、湘南ゴール前の混戦から、高井が豪快に湘南ゴールにシュートを蹴りこんだ。16年の関東大学リーグ1部で14得点を挙げ、得点王に輝いた大卒新人ナンバー1・高井のJ2初ゴールで、群馬が再び1点差に迫った。

 その流れを断ち切ったのが、湘南MF高山だった。ペナルティーエリア左に走り込むと、中央からのパスを受けて右足で決めて、この日2点目。高山は右手人さし指を突き上げてゴール裏のサポーターに応えた。

 試合は湘南が3-1で群馬に打ち勝った。【村上幸将】