J1ベガルタ仙台は歴史的大敗でルヴァン杯は黒星スタートとなった。

 渡辺晋監督(43)は「ここまでやられるのも年間を通してなかなかない」と言い切った。10年のJ1再昇格以降では、史上最多タイの失点を喫した。前半27分にペナルティーエリア付近でフリーになったMF阿部拓馬(29)に先制を許した。

 後半立ち上がりから連続失点。FC東京がカウンター攻勢に出ると、守備は全く機能しなかった。この日2得点のMF中島翔哉(22)や16年J1得点王のFWピーター・ウタカ(33)の個人技に翻弄(ほんろう)され続けた。キャプテンマークを巻いてフル出場したMF藤村慶太(23)は「(相手は)2点取ってカウンター狙いだった。それにハマってしまった」と悔やんだ。

 公式戦初出場初先発を果たしたプロ2年目の常田克人(19)は途中交代した。左センターバックでプレーして、「中盤の選手とコミュニケーションを取っていれば」と、悔しいデビュー戦を振り返った。

 18日にはリーグ戦が再開して、アウェー柏戦に臨む。GKシュミット・ダニエル(25)は「今度勝って喜びたいので、それを達成できるようにモチベーションを高くして、いい雰囲気で練習できるように」と、自らを奮い立たせた。