J1清水エスパルスは19日、前日18日に行われたホーム鹿島アントラーズ戦で、DF角田誠(33)が、鹿島FW鈴木優磨(20)に挑発行為をしたとして、鹿島側に謝罪したことを公式サイトで発表した。

 また、角田に厳重注意をしたとし、角田の謝罪コメントを同サイトに掲載した。角田は鹿島戦の前半15分、鈴木に向かって中指を立て、中継にも映し出されて問題になっていた。

 今後、角田にはJリーグからの処分が見込まれるが、清水側は事態を重く見ており、左伴繁雄社長もクラブとして、角田に厳しい処分を与えることを同サイトで明かした。

 「このたびは、鹿島アントラーズ選手の皆様、関係者の皆様、また、ファン・サポーターの皆様はもとより、エスパルスをご支援戴いております全ての皆様に多大なるご不快、ご迷惑をおかけ致しましたことを、深くお詫び申し上げます。J1復帰を果たし、シーズンを戦っていくこれからという時に、その出鼻を挫くような蛮行として、懲罰規定に則り、厳正なる処分を本人に課すとともに、チームのみならずクラブ全体で、こうした行為の撲滅に襟を正して取り組んで参ります。本件を通じて、エスパルスに籍を置く全ての人間が、スポーツマンとしてフェアプレー精神の徹底は勿論のこと、社会人として、そして人として、皆様にお認め戴けますよう、より一層の精進をして参ります」

 角田も深い反省と処分を覚悟したコメントを発表した。

 「このたび、鹿島戦での私の軽率な行動で、鈴木優磨選手そして鹿島アントラーズの皆様、Jリーグをサポートして下さる皆様に多大なご迷惑をお掛けして、本当に申し訳ございませんでした。このような行為は、サッカー選手以前に、人として本当にしてはいけない事であったと反省しております。自分自身の未熟さをあらためて身に染みて感じました。もう一度サッカーをさせていただけるチャンスがあれば、今後は態度、行動で表していきたいと思います」

 海外クラブでは同様の行為で、代表チーム追放、出場停止などの処分を受けた選手がおり、角田にも厳しい処分が予想される。