堅守再建へ、3カ条-。ベガルタ仙台が19日、守備の立て直しに着手した。直近のリーグ戦3試合で計13失点。危機感を持って解決へ取り組んでいるが、そのためには3つの要素がカギとなる。

 <1>しっかり体を寄せる

 渡辺晋監督(43)は「この間のゲーム(16日鹿島戦)は腰が引けて、ボールホルダーにいけない状況だった」と語った。この日の紅白戦では激しい寄せを見せており、選手も必死だ。

 <2>誰がボールホルダーに行くのか明確にする

 DFリーダーの石川直樹(31)は「後ろ5枚で誰が行くのかはっきりしていない。はっきり明確にさせる」と危機感を募らせた。明確な決まり事がないから、失点のきっかけとなっているバイタルエリア(中盤とDFの間)で好き放題やられてしまう。

 <3>全員で守備の意識を

 例えば、2シャドーがサイドの相手選手に引きつられ、相手ボランチがフリーになった場合、1トップのFWクリスラン(25)をマークに行かせたい。中盤の守備が甘いことも、バイタルエリアが狙われやすい原因。前線3枚も守備の意識を持つことが必要。指揮官は12日ルヴァン杯ジュビロ磐田戦で右臀部(でんぶ)を負傷したMF奥埜博亮(27)のサンフレッチェ広島戦出場を回避させる考えを示唆。代役の選手は守備の働きも問われる。

 広島は現在17位と低迷。だが指揮官が「戦力は整っている」と言う通り、油断はできない。【秋吉裕介】